2016.07.08












スーベニール的な要素が強いこのジャケットは、第8陸軍安全保障局
(8th Army Security Agency)に在籍していた、マサチューセッツ州
出身の兵士が、当時の駐屯先で個人的なフルオーダーにて
パッチを制作したフルカスタムジャケットである。
当時人気のあったアメコミなどのキャラクターを散りばめるなど、
アメリカンジョークに満ち溢れたジャケットの佇まいは、
正統派である官給品との違いは歴然である。
背面に縫い付けられた第8陸軍の韓国駐留記念パッチには、
当時米兵の間で流行った言葉の
「俺は死んだら天国へ行けるのさ、だってここは地獄だから・・・」
と刻まれており、これから激戦地に就く兵士の思いが垣間見える。
新素材であるナイロンの登場と共に、1949年にその姿を現した
ライトゾーン用のL-2は、後継モデルのL-2Bがフライトジャケット
として扱われた1979年まで使用された。
その30年という使用期間はいかにこのジャケットの完成度が
高かったかを物語っている。
官給品では飽き足らない兵士達は、本土や駐屯地の基地内に
点在する売店(PX/Post Exchange)で予め用意していた材料を
厳選し、思い思いにジャケットを仕立てたのであった。
鋼のような強靭さと軽量さを併せ持つナイロンは非常に魅力的であり、
フライトジャケットを語る上では欠かせない素材ではある。
コットン製フライトジャケットのように着用と仕様を繰り返す
ことでその表情が磨かれ、独自の経年変化をしていく
ジャケットの存在も見逃せない。
Material | Cotton Herringbone Twill |
Color | Olive Drab |
Lining | Cotton Poplin |
Knit Parts | Special Wool (For Flying Clothing) |
Main Front Fastener | Brass Finished |
Snap | U.S. Government Department of Defence Specs. Brass Finished |
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